臥床介助の注意点


臥床介助の注意点
介護福祉用語での『臥床』では、ベッドなどの上で横たわっていることを指しています。臥床介助とは、臥床、つまり横になる動作をお手伝いすることを言います。

トイレや入浴から戻った車椅子や寝たきりの高齢者をベッドに寝かせる、といった動作が臥床介助になります。眠るための介助を就寝介助と言いますが、ベッドに寝かせるための介助は臥床介助に含まれると考える場合もあります。

ここでは、臥床介助の注意点を解説します。

臥床介助で重要なことは?

臥床介助は、1日数回と行われるものです。
臥床介助で最も重要なポイントは、高齢者のその時の症状や状態にしっかりと合わせることです。

特に、体に麻痺や障害があるなどの場合には注意が必要であり、横になる動作をただお手伝いするのではありません。高齢者の方の障害や麻痺などの症状や状態をしっかりと把握することがポイントです。

食後の臥床介助の場合、口の中に物が残っていないか…喉に詰まりはないか…などに注意しましょう。事故報告で、臥床後に嚥下障害を起こしたという報告がありますので注意しましょう。「口腔ケアをしているから大丈夫」と安心せず、臥床介助の際と後に良く観察することで事故を未然に防ぐ手助けになります。

臥床介助の方法

横になる動作が自らできない高齢者の方が殆どですので、介護者は意見を聞きながらスムーズに行いましょう。横になってからの姿勢も替えることが大変ですので、臥床介助する際には苦痛にならない姿勢にしてあげましょう。

臥床は横たわることであり、必ずしも睡眠前とは限りません。ですので、横たわってからの過ごし方も考慮して介助しなくてはなりません。高齢者の方に「どのような姿勢が良いか」「クッションなどは必要か」「頭の位置は正しいか」などを聞きながら、ゆっくりできて過ごしやすい姿勢を整えてあげましょう。

臥床介助でのちょっとしたポイント

人がベッドに横たわると、必ずと言って良い程シーツにしわが出来てしまいます。シーツにできたしわは褥瘡の原因ともいわれていますし、しわが当たる体の部分は不快です。「どうせしわになるじゃん」と考えず、横たわる姿勢が決まったら、シーツのしわを伸ばしてあげるように心掛けると高齢者の方に良いでしょう。

※しわは褥瘡まで酷くはならなくとも、人によっては痒みや痛みの原因になりますので、注意しながら直してあげましょう。

介助方法の違いを覚えておこう!

『起床介助・離床介助・就寝介助・臥床介助』の違いを説明します。

起床介助…起床介助を簡単に説明すると、要介護者が朝起きる準備を手伝う介助です。【朝の声掛⇒着替え⇒体調確認⇒整容⇒排泄介助】などの朝行う一連の介助のこと。

離床介助…ベッドなどから離れる際に手伝う介助のことです。起床介助時の体を起こす動作や寝たきりの方がトイレや入浴に行く場合の起き上がりも離床介助に含まれます。

就寝介助…夜寝る前の準備の手伝う介助のこと。寝る前の着替え・歯磨き・排泄、必要な服薬など、要介助者によって細かい手順はことなりますが、各利用者が寝るために必要なことをお手伝いする介助を就寝介助と言います。

臥床介助…利用者(要介護者)がベッドや布団などに横になる動作のお手伝いをする介助のことです。

上記の説明を踏まえて簡単に考えをまとめると、
『起床介助には離床介助が含まれる』
『就寝介助には臥床介助が含まれる』
という考えで大丈夫かと思います。

さらに詳細に説明すると
『朝の介助=起床介助』
『夜の介助=就寝介助』
『それ以外でのベッドから起こす介助=離床介助』
『横にする介助=臥床介助』
となります。

※上記は、介護施設、訪問介護事業所、ヘルパーさんなどによって認識が違ってくる可能性がありますので、必ず確認しておきましょう。

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