介護サービス利用者の便秘対策


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介護サービス利用者の便秘対策
人は年齢を重ねるごとに、体内の機能も衰えてきます。
健康なら食事を摂取し、排泄をするのは当たり前の習慣ですが、高齢になると習慣化されてきたものが、上手く行えなくなってきます。

中には、便秘に苦しんでいる被介護者もいます。

便通は、日に1回もしくは2~3日に1回以上ある事が理想です。

便通が無くなると、気分が悪くなるだけでは無く食欲が減退します。

便通を促すためには、軽い運動をしたり、乳製品・食物繊維を摂取したり、腸を活発化させるための刺激を与える様にします。

また、腹部を軽くマッサージするのも効果的です。

しかし、年齢を重ねると、それだけで効果が現れることが少なくなってきます。
効果が出ない場合には、下剤・座薬や浣腸を使用したり、摘便を行います。

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下剤・座薬を使用する場合

下剤を使用する場合は、被介護者の体質・便秘の状態によって変わってきます。

被介護者によって、種類も量も違いますので、病院でしっかり診てもらい処方された下剤を使用しましょう。

下剤を使用する場合、通常は夜に飲み朝に出すと言ったサイクルにしますが、被介護者に使用する場合は、介護者(ヘルパー等)の目が届く時間帯にするため、朝方に飲んでもらいます。

朝方に飲んで、排泄までの時間をチェックし、その間の被介護者の体調を観察します。
排泄の回数・量・状態をしっかり観察し、異常がある場合は医師に相談しましょう。

座薬を使用する場合は、下剤より効果が穏やかに出ますので、体調が悪い(体力低下など)被介護者にも安心して使用できます。

下腹部を触って、左下の方に便の詰まりが確認できれば、より早い効果が期待できます。約15分で便意を催す事があります。


浣腸を使用する場合

浣腸は、効果を発揮するのが早いため、一気に便通を良くします。
そのため、血圧変動を起こしやすく、高血圧の人や心臓疾患の人には向きません。

また、体調の悪い(体力低下など)被介護者に使用する場合は、注意が必要となります。危険が伴いますので、専門医の指示を受けましょう。

浣腸は、液を入れてから数分で効果があらわれます。

液を入れてから、トイレットペーパーなどで肛門を押さえ、5分程我慢してもらいます。
できれば、ギリギリまで我慢してもらいましょう。
早めに排泄してしまうと、液だけ出てしまい、肝心の便の詰まりが解消できません。

もし失敗してしまったら、被介護者の体調を見ながら、もう1度試してみましょう。

※ヘルパーが取り扱ってはいけない浣腸の種類がありますので注意してください。


摘便を行う場合

摘便は、排泄する体力が無い被介護者に適しています。便が肛門付近まで来ているのに便意が無かったり、りきむ力が無かったり、出血を伴う場合に、介護者(ご家族等)が被介護者の肛門に指を入れて、便をかき出してあげる方法です。

摘便を行う場合は、肛門や肛門付近を傷付けない様に、爪を短くします。

手に薄めのプラスチック(ビニール)手袋などを使用します。
被介護者の状態を良く観察しながら行う様にしましょう。

指を入れた時に不快感を訴える事は多々あります。
しかし、あまりに痛がったり、体調の変化があった場合は直ちに中止しましょう。また、長時間行う事も良くありませんので、出ない時は一旦諦めましょう。


摘便をする場合の準備

プラスチック(ビニール)手袋・タオル・お湯・ベビーオイル(軟膏)・テッシュ・防水カバーなど


摘便を行う前に

1.摘便を行う事を被介護者に伝えます。
2.摘便をする環境を整え、準備をします。
※寝具を汚さない様にしましょう。
※摘便に使用するものは直ぐ手の届く範囲におきます。


摘便を行う手順

注:必ず、何をするかの声掛けをしながら行います。
※被介護者は見えていない分、不安になっています。

1.身体を横向きにします。
※肛門の周囲を触って、便が下りているか確認して下さい。
2.指先にベビーオイル(軟膏)をつけ、肛門周囲に塗ります。
3.肛門に指をゆっくり入れ、便をかき出します。
※肛門や肛門周囲を傷付けない様に注意しながら行います。
4.摘便作業が終了したら、肛門周囲をぬるま湯で洗うか、蒸しタオルで拭きます。
※濡れた部分は、乾いたタオルで良く拭きます。

※ヘルパーが摘便を行うことは禁止されています。(行っているヘルパーが多いのが現状ですが・・・)


被介護者の便秘対策の注意点・観察事項

被介護者の便秘対策の注意点・観察事項を以下に挙げておきます。

・便秘による体調の変化を把握する。
※どの様な対処をするか選択するためです。
・医師のアドバイスを受ける事が大切です。
※安全性と体調面の2つを重視します。
・お腹の張りを確認する。
・薬を使用する場合は、病院で処方された薬を使用します。
・対処終了後、排泄の回数・量・状態などを観察します。
・対処中・終了後の被介護者の体調を観察します。
※異常が見られた場合は、専門医に相談します。

便秘は、被介護者にとって苦痛になります。

普段から便通があるか、便の状態はどうなのかを把握する事が大切です。
被介護者の中には、トイレが近くなるのが嫌だと水分を摂らない人もいます。

しかし、水分を摂取する事も便秘を解消する手助けになりますので、介護者は水分摂取を勧めましょう。

介護者は、被介護者の普段のライフサイクルを把握した上で、便秘対策を考えましょう。

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