施設内で盗癖がある介護サービス利用者の対処方法


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施設内で盗癖がある介護サービス利用者の対処方法
介護施設での盗みは基本認知症が絡んできます。ここでは盗癖がある認知症の利用者さんに対してヘルパーができる対処法、注意点を説明します。

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被介護者の盗癖はどうして起きるのか

社会の中でも盗みというものは存在します。
窃盗、万引き等ありますが、介護施設での盗みは基本認知症が絡んできます。

認知症があり他人の物を自分の物と思い込んでしまうのです。
その他には収集癖といってある特定の物を集めてしまう場合もあります。

難しいのは認知症によって自分の物だと思い込んでいるので、説明しても意味が無いということです。

通常の窃盗や万引きにおいてはみつかったり、捕まったりすれば白状するしかなく、解決します。

しかし認知症の利用者の場合はみつけても、捕まえても解決しませんし、もちろん反省もありませんから、何度でも繰り返えされます。


盗癖の利用者さんの対処法

目につく所に置かない

捕まえて説得しても認知症の被介護者の場合は意味がないので、特定の物を盗ってしまう場合、その利用者(被介護者)の目につく所には置かないという対処法があります。

物によりますが、それが隠せるものであれば、その利用者が目に触れる場所に置かないことでそれを盗るという行為まで発展しません。


それぞれの利用者の持ち物に名前を書く

他の利用者の物を盗ってしまう場合には、利用者の持ち物に名前を書くというのは基本的な対処法です。しかしこの方法は必ずしも有効ではありません。

認知症の利用者は名前が書いてあっても、自分のものだという思い込みが激しく、私の物に別の人の名前を書いたというような解釈をしてしまうのです。


定期的に床頭台整理を実施する

盗癖のある利用者の場合、知らない間に他の利用者の物を盗り自分の床頭台に隠し持っていることもしばしば見受けられます。

介護職員(ヘルパー)が気が付けばいいのですが、気付かない場合もあるので、定期的に利用者の床頭台整理をすることによって、盗られた他の利用者の物をみつけることができます。


むやみに間違いを正さない

普通に考えると盗みは罪です。悪い事です。
しかし認知症を患っている利用者にはそのことが理解できません。

介護職員(ヘルパー)は認知症を患っているということを理解してむやみに責めたり、間違っていると言ったりしてはいけません。

利用者は理解できないばかりか、余計に興奮してしまいます。


一時的に訴えを受容する

例えば「これは私の物なのにいつも誰かが私の物を盗むの!」と認知症のある利用者が他の利用者の物を盗った上で訴えているとします。

通常であればきっぱりと否定するのが当たり前ですが、認知症がある利用者の場合は訴えている話を否定せずにそのまま受け入れることも大切です。

その時は受け入れて落ち着いたらこっそりと持主の利用者に戻しておくと、興奮もしないし大きなトラブルにもなりません。

申し送りをして情報を共有する
盗癖がある利用者は、認知症が絡んでいるので一筋縄ではいきません。

上記したような盗癖の対処法がありますが、盗癖があることを職員間で情報共有して介護職員全体で対応することが必要です。

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