被介護者が療養食を食べない!食事拒否の対処法


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被介護者が療養食を食べない!食事拒否の対処法
高齢者、特に病気により体が思うように動かない方々が、1日で1番楽しみにしているのが食事です。

歩こうと思っても歩けない。
だから、行きたいところがあっても誰かが車椅子を押してくれないと行けない・・・そんな利用者さん方は、痛みと戦いながら生活範囲の制限を余儀なくされています。

「食事ぐらいしか楽しみが無い・・・」と、思うのも仕方がないですね。

ですがここでしっかりと食事・水分を摂取できる人は、症状もさほど進行が見られず、元気でいられます。

また、元気なお年寄りでもふと体調が悪くなるときがあります。

しかしそんな時だからこそと、療養食でも楽しんで摂取することが出来る人は、不調も長続きはしないのです。

そんな、楽しみであるべきはずの食事。
「食べてくれない(食事拒否)」となると、介護者側(ヘルパー等)はとても心配になります。

利用者の方が食事拒否したとき、私たち介護者は、どのような対応をすれば良いのでしょうか。

まず、私たち介護職員は、栄養士・調理士も含め、利用者(被介護者)の方々に安全で栄養価の高い、食べやすい料理を提供させていただいているはずです。

他にも見た目、彩り、味付け、1つ前のメニューと同じような内容にならないようにするなど、とても工夫されているのです。

その上で食べてくれないのだから、何か介助方法に間違いがあったのでは・・・とか、私は、この利用者さんに嫌われているんじゃないだろうか・・・と、思う職員も多い様ですが、こういったことは思わないようにしましょう。

正しい介護には、介助者の健全な心身状態が不可欠です。

ここでは、被介護者(介護サービス利用者様)が食事、療養食を食べてくれない時の正しい対処方法を説明します。ヘルパーさんは是非、参考にしてください。

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被介護者が食事を食べない原因

「食べない」という原因で以下のことが考えられます。

1.食事前に既に何か食べており、空腹でない。
2.便秘が続いている。
3.口内に異変がある。(口内炎・入れ歯が合っていないなど)
4.不眠・心配事・不安など精神的疲労が蓄積している。
5.好みの味・調理法ではない。

上記5つに関しては、それなりの対処が出来ます。空腹でないなら食べなくて当たり前。
間食は控えていただくよう声掛けをします。
便秘はマッサージなど、ひどければ服薬で解消。

口内の異変は特定し歯科対応。
不安やうつなどには、傾聴し、心のケアに努め、回復を待ち観察する。

味にこだわりがあるのなら、疾病を理解したうえで、できるだけ嗜好に近づけるように栄養士・調理師と連携を取る。

しかし食事拒否の理由の中には、解決しようの無いものも多くあります。利用者が認知症を患っている場合です。


認知症の方が食事を食べない原因

認知症の方々は、「わからなくなる」生活基本動作や物事が、十人十色です。

収縮した脳の部位によって、病変がまちまちなのです。
もし認知症の利用者が食べなくなった場合は食べ物を食べ物だと認識できなくなっている。

空腹=食べるという行動自体を忘れてしまっている、または道具の使い方や、テーブルという場所自体に違和感を覚え、怖くなってしまっているといった事が考えられます。

食べなくなった認知症の方を、食卓に着かせようとして拒まれる事は多いようです。

認知症の方からすれば「なぜそこに座らなければいけないの?」といった気持ちになり、不安でいっぱい。

ですからまず安心させてあげましょう。介護者(ヘルパー等)が食卓に座って、「いただきます」と言って食べている様子を見せてあげるのもいいです。

「おいしい!」と言ったり楽しそうな雰囲気を作って、食べたい気持ちにさせてみるのも手です。

認知症の方は「痛い・苦しい」といった感覚さえも失っていることもあります。

ですから「空腹だ」なんて感覚も不確定要素が多いものです。
そこに「お腹すいたでしょ?」といっても効果は薄いわけですから、意欲を刺激するほか無いのです。

それでも食べてくれない場合は、食事介助となります。
テーブルについてくれなくても、少し座ってじっとしていてくれそうだなと思ったら、その場所が食卓です。

口を開けてくれないときがあります。
しゃべるときに口を開けることが出来ても、物を口に入れてくれない人がたまにいるからです。

そんなときは食介用の平らなスプーン(保育所等でも使用されている柄が長いもの)か、ティースプーンで少しずつ摂取してもらいましょう。

このとき、急かして不安感を煽らないように注意しましょう。

目の前に食事を並べると、食べ物と認識できずぐちゃぐちゃにしてしまう方もいます。
そんなときは隣に座って、自分の手前に配膳し、ゆっくり摂取してもらうのもいいかもしれません。


介護者が食べてくれるように試行錯誤するしかない

最後に、「食べない・食べられない」といった利用者さんに対しては、介護者の試行錯誤が必要です。

介護者が頑張るしかありません。

筆者の担当だった方に、本当に食べられなくなり、色々試した結果改善できず、3ヵ月後に経管栄養となった利用者がいます。

後に体力を消耗し免疫が落ち、肺炎で亡くなりました。

術後1年後の出来事でした。

ですからやはり食べるということは大事です。

食事拒否にあってもくじけず「こんなやりかたどうかな?!」と思ったら、チームで連携してやってみることです。

試してみると、思わぬ理由が原因だったりもします。焦らず、急がず、少しずつ、利用者の様子を覗いながら進めていきましょう。

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