訪問介護の掃除でヘルパーが注意すること


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訪問介護の掃除でヘルパーが注意すること
訪問介護での生活援助では、基本的に利用者さんの生活に関わる事(家事など)を主な仕事内容としています。

しかしヘルパーが毎回、掃除をするために用具一式を持ち込むわけではなく、利用者さん宅にあるものを使用させて頂くのですから、注意すべき点が沢山あります。

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掃除をする前に利用者に声掛けをする事が重要

利用者さん宅で、何をするかは訪問介護事業所で決められていますから、行うことは毎回同じです。

利用者さんも分かってはいますが、やはり勝手に使われるのは気分の良いものではありません。

ですので、ヘルパーは掃除用具をお借りする際は必ず『○○をお借りしますね』と、声を掛けましょう。

掃除機のコンセントを挿す場合でも、『こちらのコンセントお借りしますね』と声掛けを行います。

また、利用者さんの性格などもあるかと思いますが、『○○の掃除をさせて頂きますね』などと、その都度声掛けを行う場合もあります。

掃除中に物を動かす場合は、利用者さんに『こちら移動してもよろしいですか?』と声掛けをしてから動かしましょう。

勝手に利用者さんの持ち物に触れてはいけません。

冬場など、コタツ布団をめくる際でも、勝手にめくるのでは無く、必ず断ってから行いましょう。

雑巾に穴が開いて使い物にならなくなった場合でも、ヘルパーが勝手に捨てるのでは無く、利用者さんに断ってから新しい雑巾を下ろす様にしましょう。


利用者(被介護者)の掃除の仕方に合わせる

ヘルパーは自分勝手に掃除をするのでは無く、必要であれば利用者さんが今までしてきた様に行う事があります。

この場合、事前に事業所や責任者から指示があるかと思います。

特に女性の利用者さんに多くみられますが、雑巾掛け一つにしても今までのやり方があり、しっかりチェックしている場合がありますので、指示をしっかり把握する事が大切です。

また、昔ながらの掃除の仕方などになると、やり方が分からなかったりするので、説明された事をメモ帳などに書き、慣れるまでは確認しながら行う様にしましょう。

また、フローリング(廊下など)の床は『掃除機だと傷を付けてしまう』と、掃除機を使用しない利用者さんもいらっしゃいますので、その場合はホウキを使用したりします。

雑巾がけも二度拭きと言う利用者さんもいます。
掃除の仕方は様々ですので、利用者さんに合わせたやり方で行いましょう。


訪問介護「掃除機の掛け方」

訪問介護で利用者宅にて掃除機を掛ける時は、片手で本体を持ちながら行うと移動の時にぶつけたり、家具に傷を付ける心配がありません。

利用者さんの中には、ほんの少しの傷でも気にする方がいらっしゃいます。

また、ベッドの下やソファーの下などを掃除する場合も、下に物が落ちていないかを確認し、注意しながら行いましょう。

部屋の隅を掃除する場合は、壁にヘッドがぶつからない様に注意して行います。

音を立てながら行うのは雑で乱暴に感じられますので、なるべく音が立たない様に心掛けましょう。


訪問介護「利用者さん宅のトイレ掃除の仕方」

トイレの掃除には、利用者さん宅に準備されているトイレ掃除用具を使用します。

ゴム手袋がない場合は、ヘルパーは持参の手袋を使用しますが、使い終わったものは持ち帰りましょう。

トイレ掃除は、床の掃き掃除→便座の中から始め、拭き掃除は汚れの少ない上から下(タンク→フタ→便座→床)の順に掃除をします。

床の拭き掃除は汚れが溜まりやすい奥から拭き始めると手前に汚れがついてしまいますので、手前から奥に拭くようにします。

トイレ掃除用のバケツや雑巾を揉み洗いする場所は事前に確認しておきましょう。トイレットペーパーの有無を確認し、補充する事も忘れずにします。


やらなくても良い時と悪い時がある

掃除をするだけにしても、利用者さんの気分次第で範囲が変わったりします。

時にはやって欲しい場所があり、やって欲しく無い場所があります。

これは、事前に事業所や責任者から指示や説明があるかと思いますが、利用者さんの性格などを把握するのにもしっかりと聞き把握しておきましょう。

また、気分次第で変わるので、訪問した際に『○○のお掃除しても良いですか?』と声掛けしてみましょう。そのためにも、前回の掃除範囲をしっかりと把握しておく事は大切です。


掃除終了後の片付け

掃除が終了したら、お借りした物を元の場所に片付けます。
使用した雑巾はしっかりと汚れを落とし揉み出した後に、指定の場所で乾かしておきましょう。

掃除機に溜まったゴミは、必要であれば指定のゴミ箱に捨てておきましょう。
全てが終了したら、利用者さんに終えた事を伝えましょう。

掃除をする時は、利用者さんの私物に触れる事も多くなりますので、声掛けは大切です。

ヘルパーが勝手な判断で動かしたり、使用したりする事は利用者さんにとって不快になりやすく、失礼に当たります。

また、ヘルパーと言えど赤の他人を家に招き入れ、掃除をさせるのですから、利用者さんには不安があります。

しっかりとコミニュケーションを取りつつ、信頼関係を気付いていく事が大切です。

ヘルパーは、”してあげている”のでは無く、”させて頂いている”と言う考えを持ち、利用者さんの立場になって物事を考え、利用者さんのやり方を優先して掃除を行いましょう。

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