ヘルパーが知的障害者の利用者を介護する際の注意点


PR

ヘルパーが知的障害者の利用者を介護する際の注意点

知的障害とは

発達期である18歳未満において知能に遅滞が生じることによって適応行動が困難であること、または知能検査において知能指数70~75未満のものと言われていて、知的機能に制約があること、適応行動に制約を伴う状態であること、発達期に生じる障害であることの3点が基準とされ、一般的には金銭管理、読み書き、計算等日常生活の上で頭脳を使う知的行動に支障があること言います。

スポンサードリンク

知的障害者の特徴

一口に知的障害と言っても障害の程度は様々で軽い方だと小学生程度の理解力があって、訓練を積むことで社会的に自立することも可能な方から、重度になると身の回りのことも自分で行えない方までいます。

一般的に見た目は大人でも精神年齢が子供のままです。そのため読み書きや計算が難しく、複雑な会話や表現になると理解することが非常に困難になります。「はい」や「いいえ」で答えることはできますが、自分の考えを表現したり、相手に伝えたりすることは苦手です。


精神障害、認知症との区別

一般的に精神障害者や高齢者の認知症と混同されがちですが、これらは似て非なるものになりますのでしっかり区別して対応しましょう。

知的障害と精神障害の区別については、知的障害が先天的な障害であり基本的には回復しないものであるのに対して、精神障害は心の病気であり健常者でも突然発症する可能性があるもので、精神科を受診して治療することにより回復が見込まれるものになります。

認知症は加齢に伴い認知症状のでるもので大きく分けるとアルツハイマー型と脳血管障害型の2つがあります。


知的障害者を介護する際の注意点

一般的な高齢者は例え認知症であったとしても一端成人として必要な知識、動作等を覚えた上で老化と共に忘れるのに対して、知的障害では先天的な疾患のため年齢は重ねていても知覚や動作については獲得していないものもあります。

そのことを前提として、ヘルパー介護にあたらなければなりません。言葉や声がけは理解しやすいようになるべく単純な表現にすること、表現についても抽象的な言葉遣いは避けてなるべく「はい」「いいえ」でこたえられるような言葉を選ぶことが必要です。

また自分の世界を持っていたり、比較的内向的なことが多いので、高齢者以上に信頼関係を築くことを優先して利用者に安心してもらうことが必要です。

独自の世界を持っているので利用者独自のルールが存在することもあるので、ヘルパーはそのルールをしっかり理解した上で介護にあたりましょう。

スポンサードリンク

このページの先頭へ