スタンダードプリコーションとは?標準予防策の具体例


スタンダードプリコーションとは?標準予防策の具体例
スタンダードプリコーションについて説明する前に「日和見感染」「施設での感染予防の必要性」を知っておきましょう。その後にスタンダードプリコーション(標準予防策)の具体例を説明します。

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日和見感染とは

日和見感染とは、健康な人は感染症を起こさない微生物や菌が原因で発症する感染症のことを言います。これは一般的には感染症まで至らない弱い毒素の微生物や菌が、病気や加齢等によって免疫力が低下している場合に発症するものです。

日和見感染の対象となる微生物や菌は身の回りに普通に存在していて、外から体内に侵入する外因性のものと、元々体内に存在する内因性のものがあります。


施設での感染予防の必要性

介護施設に入所している利用者のほとんどは、複数の現病歴を保有しており、免疫力が低下している方が多いため、一般的には感染症に至らない程の菌でも、日和見感染になる確率が高く、毒素の強い菌によっては重篤な状態、あるいは死に至る確率も健常者に比べてリスクが飛躍的に上がります。

しかしながら寝たきりの方や、手足が不自由で満足に自分のことができないことが多い利用者は自分では十分な予防ができません。

介護者である健康なヘルパーにとっては害にならない程度の菌であっても、その介護者を媒体として利用者を感染させてしまうおそれが多大に考えられるため、職員は感染症の知識をしっかり勉強して、自分自身が菌の媒体とならないように予防をすることで、施設内の集団感染を防ぐ必要があるのです。


スタンダードプリコーションとは

日本語でいうと「標準予防策」と言い、感染の有無にかかわらず全ての利用者に適用する感染予防策のことです。

これに対比するものとしてユニバーサルプリコーションというものがあり、こちらは感染が明らかな利用者に対して取られる特別な予防策のことを言います。上記したように一般的には有害にならなくて感染症を発症しない程度の菌でも、免疫力の低下した利用者にとっては感染症の原因となってしまうことをお話しました。

したがって介護施設においてもこのスタンダードプリコーション、いわゆる標準予防策は必要なものであると言えます。


スタンダードプリコーションの具体例

利用者ごとの手洗い

現在明らかな感染症が無い利用者であっても、未知の感染症への対策として他の利用者への感染症対策として感染経路を断つ意味で有効になります。

ディスポ・マスク・予防衣を着る

ヘルパーは、利用者の体液に触れる場合はディスポ、マスク、場合によって予防衣を着るようにしてください。これは介護職員自体には安全であっても、媒体とならないためにも有効です。


使用したリネンの消毒

利用者の血液や体液、排泄物等で汚染されたリネンは100度以上の熱湯で加熱処理したり、次亜塩素酸に浸けて消毒したりすることで、菌を死滅させて感染を防ぐのに有効となります。


環境の整備

居室、トイレ、浴室、食堂、廊下の清掃や消毒を定期的に行い、環境を清潔な状態に保つことも感染を防ぐために有効となります。


必要な場合は隔離

明らかな感染症と判明する前でも、怪しい症状や原因不明の時は、病院受診をして原因がはっきりするまでは、感染症を疑い隔離することも第一段階の対策としては有効です。


スタンダードプリコーションまとめ

介護施設では人手不足等からこれらのことを完璧に実施するのには無理がある場合もあります。しかしこのようなことを頭に入れて、できることからスタンダードプリコーションを実施し日々の業務にあたりましょう。

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