ヘルパーがセクハラにあった場合の対処法


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ヘルパーがセクハラにあった場合の対処法
介護現場で意外に問題視されているのが、利用者さんによってのセクハラで、ヘルパーの約40%が被害にあっていると言われています。

セクハラと一言で言っても様々なタイプがあり、言葉・行為・行動・態度などがあります。それぞれが、線引が難しく、ヘルパー自身の捉え方も違います。

例えば、利用者さんに”手を握られた”場合、この行為がセクハラなのか?と言う考えは人それぞれ違います。

また利用者さんの状態によっても、考え方は変わります。
利用者さんが認知症や身体障害などがある場合は特に、ただのセクハラなのか、それとも何かを訴えているのかを考えなくてはならないのです。

あまりにも酷いセクハラならば事業所へ報告し、何かしらの対処をしてもらわなければヘルパー自身の精神面が持ちません。しかし、我慢できる範囲であれば我慢してやるしか無いのが正直な所でもあります。

ですから、ヘルパー自身が対処法を身に付けるしかありません。かと言って、注意の仕方で利用者さんとの信頼関係を崩す訳にもいきませんし、ましてセクハラを黙って受けている訳にもいかないので難しい問題と言えます。

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セクハラの定義とは

セクハラとは、一般的には『性的嫌がらせ』を指します。しかし、介護の現場においては、嫌がらせとなるのかも疑問です。

利用者さんの中では、嫌がらせとして認識していない場合も多く、ただ単に欲求を抑えられないだけの単純なものだったりします。

セクハラと言い出せば切りが無いのも介護職のお仕事と言えます。
身体の不自由な利用者さんであれば、密着する機会も多く、また裸にする事も多くあるでしょう。

男性利用者さんの場合、陰部清拭で反応してしまう事が多々あります。自分の気持ちとは裏腹に反応してしまう場合、男性としての欲求がそうさせてしまう場合もあります。

こうなった時に、「触ってくれ」と言われたり、ヘルパーの身体を触ってきたら完璧にセクハラとなりますが、ただの反応だけならセクハラとはなりません。反応をした事自体をセクハラだとしてしまうのはヘルパー自身が無知な証拠です。反応してしまった場合は、見て見ぬ振りでやり過ごしましょう。

もしセクハラまがいの事をされたとしても、毅然とした態度で接しましょう。それでも続くようであれば事業所に報告をし、事業所から注意を促し、それでもなお続くようであれば、利用者さんと同性のヘルパーと交代してもらうなどの対処が必要になります。

ヘルパーの身体に触れてくる利用者さんも少なくはありません。何かしらの理由を付けて触ってくる人もいますし、黙って触ってくる人もいます。この場合でも、触られた部分によって、そして人によっては、セクハラであったりなかったりします。

例えば「良い筋肉してるね」と二の腕を触られた場合、本当に筋肉を褒めているのかもしれないと考えるヘルパーもいますし、身体に触れただけでセクハラとするヘルパーもいます。

まずは、利用者さんがどんな人柄なのかを考えてみましょう。また、頻繁に色々な箇所を理由を付けて触ってくる場合でも、注意で済むのか、それとも済まないのかを判断する必要があります。

また、利用者さんの状態を把握する事も大切です。認知症の場合は、その場限りの注意となりますので、また行う事を理解しなくてはなりません。


セクハラをする利用者さんについての考え方

ヘルパーの中には、利用者さんが高齢だから”性的欲求”は無いに等しいと考えている人が多くいる様ですが、利用者さんも人間であり”性的欲求はあるのだ”と言う認識を持つ事も大切なのです。男性女性に関わらず、少なからず”性的欲求”はあります。

それを表に出すか出さないかの違いであり、セクハラをする利用者さんは異常ではありません。むしろ健康なのではないでしょうか?もし、日常的にセクハラをしていた利用者さんが突然しなくなったら…具合が悪いのかと心配になりませんか?

セクハラをする利用者さんに対しての考え方を少し変えてみると、セクハラをする事に対し寛大になれたりします。考え方を変える事も、一つの対処法になります。

セクハラが良いと言っているのではなく、利用者さんのセクハラをどう受け止めるかを考える必要もあると言うことです。少しの触れ合いを頭ごなしに「やめて」と断るのも必要ですが、手を握ってあげるだけでも満足する利用者さんであれば、セクハラではなく”傾聴”の一種として対処もできます。

利用者さんに耳を傾け、何故セクハラをするのか、それがただの欲求不満から来るものなのかを考え対処する姿勢が重要なのです。

セクハラは受けた者にしか苦痛はわかりませんが、相手が相手だけに事業所自体の対処は甘いと言えるでしょう。

ヘルパーが対処法を身に付けるしかないのが現状です。我慢をするのはヘルパーの精神的苦痛に繋がります。ですから、我慢をするのではなく、考え方を変える方が賢明です。あまりにもひどい場合は事業所に訴え、担当を代えてもらう事も必要ではありますが、メンタルを鍛える事もヘルパーとしては重要だと言えます。

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