ヘルパーができる事・できない事(身体介護生活援助)


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ヘルパーができる事・できない事(身体介護生活援助)
ヘルパーには、できる事とできない事があります。基本的には、医療行為とされるものは、看護師以上でなければ行うことができませんし、普段の生活に支障が無い事柄には関与しません。中には、条件によっては許可されている場合もあるため、しっかりと確認・把握する必要があります。

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ヘルパーできること「身体介護」

・体位交換や移動介助、食事介助など。
・トイレ誘導や排泄の介助・おむつ交換、パウチに溜まった排泄物の処理。(カテーテルの準備も含む)
着脱の介助入浴の介助(洗髪・整髪も含む)、清拭
口腔ケア。(歯磨き・うがいなど)
・髭剃り・耳掃除・爪切り。(異常がない場合)
・体温・血圧測定。
・専門的な判断や技術を必要としない傷の処置。(湿布を貼る・軟膏を塗るなど)
・移動や家事、食事中の見守りや声掛け。
・タクシーや交通公共機関を使用しての付き添い。(自宅⇔病院)
・受診の手続きや病院での支払いの代行。
・日常的な外出(徒歩・車椅子)の付き添い(郵便局・銀行・福祉事務所・買い物など)
・個包装(1回分に取り分けてあるもの)されている内服薬の介助・見守り。
・経管栄養剤の準備と観察。

以上に挙げたことが、ヘルパーが基本できることになります。しかし、利用者さんの状態によっては、行うことが難しい場合もあります。その場合、事業所に確認を取り、ケアマネージャーの指示に従う必要があります。

ヘルパーできないこと「身体介護」

・胃ろうチューブやカテーテルの洗浄。
・肌に密着しているパウチの取り替え。
・褥瘡処置。
痰の吸引経管栄養(胃・腸ろう、経鼻経管栄養)。
注:一定の条件を満たしている、または研修を受けた者は行えます。
・巻き爪などによる変形した爪の爪切り。
・医学的知識・判断を必要とする傷の処置。
・被介護者に口を開けてもらい服薬させる行為。
・普段の生活をする上で支障が無い外出の付き添いや介助。(冠婚葬祭・娯楽・趣味・散策目的の散歩・地域の行事など)
・薬の取り分けや処方された薬の仕分け。
・通院時の病院内での付き添い(場合によっては可)・入院中の付き添い。
・利用者さんの病状を医師に説明したり、説明を受ける。
・利用者さんに同行外出の際の自家用車の使用。

ヘルパーができないことの中には、一定の条件を満たした者や、利用者さんの状態によっては行えるものもあります。

事前に行えるか行えないかの確認が必要な場合もありますので、自己判断をせずに分からないことは聞くようにしましょう。分からないまま行ってしまうとトラブルの原因になってしまいますので注意して下さい。


利用者さんのご家族に関して

ヘルパーは、利用者さんの普段の生活に支障がある事柄に対して援助を行います。ですので、利用者さんのご家族から関係のない事柄(買い物や掃除など)を強要されても行う必要はありません。

生活援助で行える介護サービスでも、身体介護では行いません。ケアプランやサービス内容に含まれていない事は基本行う事はできません。

利用者さん本人の生活に直接必要性が無い、または利用者さん本人以外の人が関わってくる援助はできません。

また、専門的知識を要する医療行為も、いかなる状況であっても行いません。但し、法で認められている範囲の医療行為は、条件を満たすことで可能な場合もあります。

判断に困ったり、無理難題を強要された場合は、自己で勝手に判断し行う、もしくは解決をするのでは無く、介護事業所に報告をしましょう。


利用者さんのご家族に対しての注意点

ヘルパーは家政婦とは違います。しかし、利用者さんやご家族の中には家政婦の様に思っている方も多く、また、ヘルパー自身も家政婦の様なサービスをしてしまう事があります。

利用者さんのご家族の中には、当然の様に自分たちの頼み事をされる方がいます。お断りすると「融通が利かない」「気が利かない」などと怒られる場合もありますが、ケアプランに無いことや、ご家族の用事については、断る姿勢が大切です。

1度でも許してしまうと次から次へと要求され、断る事ができなくなってしまいます。また、「介護事業所にバレなきゃ良い」と言う、勝手な考えや行動もいけません。

ヘルパー1人が特別な要求を受け入れてしまう事で、後々、事業所や他のヘルパーに迷惑をかけてしまう事になります。

行っても良いのか悪いのか悩む場合は、事業所に連絡をし許可を得てから行う様にしましょう。

ヘルパーが行ってはいけないことを行うことでトラブルを起こすこともあれば、その逆に、ヘルパー自身が行えることをしっかりと把握していないために行わないなどと言った知識不足によるトラブルが起きてしまいます。

また、身体介護と生活援助のサービスの違いも把握する必要があり、ケアプランの指示に従う事が重要です。

利用者さんやご家族がケアプランに不平不満があるような場合は、事業所に報告をし、ケアマネージャーにプランの見直しをしてもらうか、サービス内容の説明をして貰いましょう。

ヘルパーとして行うべきことと、行ってはいけないことをしっかりと把握し、利用者さんやご家族と信頼関係を築くことが大切です。

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