デイサービスで来所拒否が多い利用者の対処方法


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デイサービスで来所拒否が多い利用者の対処方法
なぜ利用者の来所拒否が起きるのか?

デイサービスを利用していても体調不良や、家庭の事情等による欠席は当然ながらあり得ることです。

しかしなぜ来所拒否が問題になるのでしょうか?

1番の理由はデイサービスというサービスの利用契約がご本人(利用者さん)と事業者ではなく、ご家族様の意向による契約だからです。

ご家族はデイサービスに行ってもらいたい、利用者本人は行きたくないというジレンマが最大の理由になります。

もう一つは利用者の認知症によるものです。

認知症を患い自身のことが自分でできなくなっても、自尊心は比較的に持続されます。そのため自分はそんな所に行かなくても大丈夫だという思いから拒否が生じます。

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デイサービス来所拒否の原因を探る

上記のような背景を考慮しつつ、利用者のデイサービスへの来所拒否の原因を探ります。

デイサービスに慣れていない

拒否の理由は個人の理由によって様々ですが、特にサービス利用初期にはデイサービスに行くということに慣れていないための拒否が見受けられます。認知症がある場合などはどこに連れていかれるのか、職員にも面識がないため知らない人達に迎えにこられられても不安という状態が考えられます。
・家を空けることに不安がある
利用者である高齢者は長い間家にいて家事に携わっていた方がほとんどです。家を空けるということに慣れていないだけでなく、認知症を伴っていると自分が家を空けると家事をする人がいなくなるというように思い込んでいる方もいます。

デイのような介護サービスを使うことに抵抗がある

デイサービスに通うというような介護サービスを使い慣れていなかったり、サービスに対する理解が浅かったりすると自分(被介護者)はそのような介護施設にお世話にならなくても大丈夫という気持ちが働きます。


デイサービスで来所拒否する利用者さんへの対処法

まずは介護サービス慣れてもらう

自尊心が高い利用者や、デイサービスに行くことが不安な初期の利用者さんには、利用時間を短時間にしたり体験や見学程度でも良いのでデイサービスに実際に来てもらったりして、どのような方が利用されているのか、どんな雰囲気なのかということに慣れてもらうことが必要です。そうすることで不安は軽減されます。

送迎に行く介護職員(ヘルパーさん)の調整

利用者も人間ですから相性があります。介護職員(ヘルパーさん)とて例外ではなくその利用者に好かれている介護職員、嫌われている職員がいるのも仕方がないことです。その中で来所拒否をされる利用者の送迎には相性のいいヘルパーさん等を配置するということも有効な手段です。


来所日の利用者の調整

デイサービスを利用されている方達の中には、元々ご近所で付き合いのあった方がいる場合もあります。

地域柄近場のデイサービスを使うケースが多いですから顔見知りの方がいることは珍しくありません。

そういった中でもちろん利用者同士の相性もあります。「あの人が使っているなら私も行ってみよう」「あの人がいるから行きたくない」という声が出るのもまた来所拒否に繋がります。

利用者同士の相性を考えたメンバー編成が大切です。


ケアマネージャーに相談する

上記したよう来所拒否の対処法がありますが、利用者がデイサービスを利用するということは担当のケアマネージャーが作成したケアプランに沿ったサービス利用になります。

したがってケアマネージャーがどのような理由でその利用者にデイサービスを利用するプランを立てたのかということも考慮する必要があります。

利用者のデイサービス来所拒否があった場合、職員だけで対処するのではなく、担当のケアマネージャーに連絡して相談するということも欠かしてはならない来所拒否の対処法の一つです。

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