ヘルパーが行う利用者への声がけの重要性


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ヘルパーが行う利用者への声がけの重要性

ヘルパーが行う「声がけ」とは

ヘルパーが介助をする際に、利用者に声をかけて今の気分や状態を確認して、これから何をするのか説明するのが基本です。

この時の利用者の反応や状態を観察して、反応の早さであったり、表情からの変化を感じ取ることも介護するうえでは非常に大切なポイントになります。

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利用者の不安な気持ちをヘルパーは察してあげる

介護をする際に、介護する側にとっては当たり前過ぎることであったり、普通なら説明するまでも無い様なことでも、「声がけ」は大切です。

反応が鈍くすぐに今起こっていることを把握できない利用者さん、あるいは一日の中でベットに寝ている時間が長かったり、認知症があったりして見当識に支障がある利用者にとっては常に「どこに連れていくの?」「何をはじめるの?」という不安が付きまとうものです。

利用者一人一人の特性や性格、状態にもよりますが介助を始める際に利用者に声をかけて、これから何の介助をするのかを説明することは、利用者に安心して介助を受けてもらうために必要なことなのです。


ヘルパーが利用者に声がけをしなくなってしまう原因

介護をする際に声がけが必要と述べましたが、訪問介護等のマンツーマン対応を除いて特に施設介護のように多人数を相手に介護する場合、残念ながら声がけをしなくなってしまう傾向があります。

年々介護の質の向上を謳われている現場で、なぜ「声掛け」をしなくなってしまうような状態になってしまうのでしょうか?

介護の質の向上を謳われている反面、制度改正による利用者の重度化、度重なる離職と求人をかけているにも関わらず職員(ヘルパー)が入って来ないという介護職員不足が大きな原因となっています。

単純に考えて介護の質を向上させるためには、一つの介助にあたる時間を長く取れること、介護職員が余裕を持って一人の利用者に関われること、利用者の要求に即座に対応できるだけの介護職員の人数を確保できること、職員一人一人が介護の質を上げるための講習や指導を受ける機会があること等がありますが、これらの条件が職員不足のために満たされないばかりか、年々一人のヘルパーが抱える仕事や責任が増え続けるといった矛盾した環境が増えているのです。

これではいくら介護の質を上げようと思っても上がるはずがありません。今後は質の向上と同じくらい、現場の介護職員を確保すること、育成することにも目を向けなくてはならないでしょう。


声がけすることのメリット

このような介護現場の環境でも、やはり声がけというものは必要不可欠なものです。
ここでは、ヘルパーが利用者に声がけをすることによるメリットをあげていきます。

声がけをすることで利用者自身がこれから何をするのかを認識することになり、介護職員任せの全介助ではなく、利用者の自主性を引き出すことになります。

利用者の自主性を引き出すことは凄く大切なことで、利用者自身の意欲の向上と意識の活性化、残存機能活用による筋力の維持向上につながります。

介護職員にとっても残存機能を使った介助をすることになるので、安全で負担の無い介助をすることができるのです。

忙しい日常の中で無意識に行うと忘れがちな声がけですが、様々な利点がありますので意識して介護にあたるようにして下さい。

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