必要な事でもケアプランにない事をヘルパーはしてはいけない?


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必要な事でもケアプランにない事をヘルパーはしてはいけない?
ケアプランと言うのは、介護事業所・ケアマネジャーが利用者さんやご家族と話し合った上で、必要なサービス内容を決定し計画を立てていくものです。

日々変わることでは無く、お伺いした時にヘルパーが行わなければならないサービスを明確にしていると言った方が良いでしょうか。ですので、ケアプランにある事を、その時々によって臨機応変に対応するのがヘルパーの基本的なお仕事になります。

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ケアプラン以外の事は行わない

ケアプランは、利用者さんにとって最善の策を考えて作られています。ヘルパーにとっても、ケアプランの指示と言うのは重要な事です。

ケアプランに無い事を、自己判断で良かれと思ってした行為が、実は利用者さんにとって悪影響を及ぼす場合があります。

必要な事であったとしても、ケアプランに無い事は基本行うことはできません。行うには、介護事業所・ケアマネージャーの指示に従う必要があります。

利用者さんが必要だとする事は、日々のケアプランに組まれています。利用者さんの命に関わる様な急を要する事であれば、ヘルパー自身が1人で対処するのは難しいでしょう。介護事業所に連絡をし、指示をしてもらう事が最善だと考えます。

また、医療行為に関して言えば、ご家族は行うことができてもヘルパーには行えない事ばかりです。ご家族の指導や見守りがあったとしても行ってはいけません。

1度きりのお願いだとしてもです。医療行為はケアプランに含まれ、尚且、許可された者しか行えません。


ケアプランは何故あるのか?

ケアプランが何故必要なのかを考えなくてはなりません。
利用者さんやご家族と話し合い、利用者さんが生活を送る上で、何を尊重すべきか何に手を差し伸べるべきか、ケアプランは、それぞれの利用者さんに合った方法を考えて作られている事を忘れてはいけません。

利用者さんが必要だと言う事柄全てに手を差し伸べる事が、果たして良い事なのか?ヘルパーは、利用者さんが自らできる事を奪うためにいるのではありません。できる事はやってもらい、できない事をお手伝いするためにいるのです。


ケアプランにないけど必要なことだと判断したら

ケアプランにないけど必要と判断した場合、今直ぐ必要な事なのか、これから必要になるのかを介護事業所・ケアマネージャーに連絡・相談をし、許可を得てから行いましょう。ヘルパーの自己判断で行う事は、トラブルの原因になります。

例えば、利用者さんが「具合が悪いから病院に行きたい」と言うので、自家用車で病院に連れて行ったとしましょう。この行動により悪化してしまった場合、対処するどころか余計な事をしていると言えます。

その時の状態や状況により対処の方法は様々ですが、その時”病院に連れて行く事”が必要だとヘルパーが判断しても、自分1人で対処・解決するのは難しいのです。正しいのは、介護事業所に連絡をし指示を貰うことです。

また、ヘルパーが利用者さんのためだと思って行っている事でも、ケアプランにない場合は何かしらの事情があって含まれていない場合もあります。

ヘルパーにしてみれば、『何で?』『このくらいなら別に良いじゃない』と納得がいかない場合もあるかと思います。何故含まれていないのかを確認し理解する事も必要です。
「このくらいのサービスなら問題ないか」「バレなきゃ良い」と言う安易な考えはやめましょう。

ケアプランの中には、ヘルパーには分からない利用者さんの状況や状態もあるかと思います。ケアプランに沿ったサービスでも、何かしらの問題が起きるかもしれません。それが、ケアプラン以外のサービス提供だった場合に、ヘルパー個人の責任だけで済むとは考えにくくいのです。


ケアプランの重要性

ケアプランがある事によって、ヘルパーは行う仕事が決まっており、時間内に終わらせる事ができます。また、介護事業所の秩序を維持するためにも必要と言えます。

ヘルパーが独断でサービスを行っていれば、利用者さんは混乱し、ヘルパーの間でもトラブルが起きるでしょう。全てのヘルパーが同等のサービスを行う事で、利用者さんやご家族に安心と信頼を与えることにも繋がります。

ケアプランに無いサービスを提供すると言う事は、秩序を乱すだけでは無く、利用者さんとのトラブルを起こす原因にもなります。トラブルが起きた場合、ヘルパー個人の責任と言う訳にはいきません。

介護事業所全体の責任として問われる事になり兼ねないのです。それが例え、利用者さんに必要な事であったとしてもです。

どうしても必要だとする場合は、ケアマネージャーにケアプランの見直しをしてもらう必要がありますので、それまでの経緯や何故必要なのかを明確に伝えましょう。

ケアプランに無いことを、ヘルパー独自の判断で必要とした場合、即座に行動に移す事はいけません。

何事にも順序があり、ヘルパーにできる事は限られています。必ず、介護事業所・ケアマネージャーの指示に従い、本当に利用者さんのためになる事を行う様に心掛けましょう。

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